母の友人でもあった近所の奥様が「料理教室短期集中」を始めたということで、それこそ「近所の付き合いの一環」として生徒になったのでした。
もうほぼ「母の代理」的な感じでしたから、遊び感覚の生徒です。

家庭での料理教室ということで、一回のレッスンの生徒数は3名までで「必ず一人で最初から最後まで作業する」というスタイルでした。
レッスンに申し込むと先生のお手製の「レシピ」をもらえます。
1週間に1回・月4回のレッスンでした。
その月の最初に「今月のレシピ」を4枚頂き、レッスン前にはその日の献立を予習するためにレシピを一読しておくように言われました。

当日は到着した人から順に調理開始、とにかく「ご飯」以外は全部自分が最初から調理するのです。
先生は生徒のそれぞれを見てひとりひとりに包丁の使い方やら手順よく作業するためのコツなどをアドバイスしてくれます。

先生の口癖は「お料理も科学の実験と同じ」ということでした。
「自分の知っている味」に近づけるためにいろんな食材や調味料の組み合わせをいろいろやってみるのがいいということなのです。
「想像力を働かせるのも大事よ」とも言われました。
また、「家庭で家族のために作る料理」だから食材の安全性や質にこだわるのはいいけれど、「すべて手作り」にこだわらなくていい。
「信頼できる物なら市販のお惣菜やソースの素などもうまく使いましょう」ということもお話されていました。

私はこの教室でいろんな「オモシロ裏技」的な知識を習いました。
「ホワイトソースは野菜を刻んて炒めたらそこに小麦粉をまぶし入れてから牛乳を加えるとダマにならない」
「ホワイトソースの隠し味に白みそを使うとまろやかに仕上がる」
「トマトソースを作るときに醤油を隠し味として使うと美味しい」
「家庭菜園のトマトを使ってトマトソースを作るなら茎も入れると風味がアップする」
「市販のカレールーは違う会社のものを半分ずつ使っても面白い」などというものです。

もちろんきちんとした和食の基礎も習いました。
本格的な出汁のとり方、鰹節・昆布・煮干しそれぞれの使い分けや出汁を採った後の「出汁がら」の利用法も教えてもらいました。
和食のマナーについても話をしたり、そこから急に「和菓子」を作ってみようということになったこともあります。

考えてみれば、これはみんな実家の母もやっていてお手伝いのたびに言われていたこともでもありました。
それが「もう、わかってるから」と聞き流していたのです。
改めて「先生」の口から言われると素直に聞けるのが不思議でもあります。

レッスン後の試食はみんなでおしゃべりしながら、少人数なのですぐに仲良くなってこれも面白かったのです。
後片付けも手分けして全員参加、中には「お皿洗いの裏ワザ」を披露する人もあって感心することもありました。

リクエストすればレッスンの内容を自分の習いたいメニューに変更してもらうこともOKでした。

今思い返しても本当に役に立っているし面白かった教室だったと思います。